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| Vol.13 | 「健康日本21」 (21世紀における国民健康づくり運動) −その10− |
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| 「がん」について−その1 がんは、日本最大の死亡原因です。総死亡の3割を占めています。その為か、がんについての多くの書籍が書店で見られ、がんを予防する健康食品がドラックストアで見られたりもします。健康日本21でも がんの一次予防の推進を図る観点から、生活習慣の改善、がんの検診の受診者等について設定しています。 注目される食物の機能成分「抗活性酸素」 みなさんは、「抗活性酸素」と聞いて何だか解りますか?私たちは毎日食事をして栄養素を体に取り入れています。私たちの体は、糖などの栄養素を燃やすことによって、エネルギーを作り出しています。そのときに「酸素」が使われます。また、体内に入ってきた細菌や有害な科学物質を取り除くのにも「酸素」が使われます。 ただ、普通の酸素では力不足なので、体内で酸素を活性化して利用しています。この活性化された酵素を「活性酸素」といいます。 「活性酸素」は私たちの体を構成する細胞を酸化させて、その働きを低下させていきます。活性酸素の反応を抑えて、害を防ぐことを「抗酸化」といいます。体内にはそのために必要な抗酸化成分や酵素などが備わっています。そのため普段は、活性酸素と抗酸化成分・酵素とのバランスがとれています。しかし、風邪を引いたり、急に激しい運動を行ったりすると、大量の活性酸素が作られてしまいまい、バランスが崩れてしまいます。 「抗活性酸素」は活性酸素の作用を暖和させ、病気の発症を抑える効果があります。そこで、食事などで抗酸化力がある成分を補ってあげると、活性酸素の作用が暖和されて、病気の発生を抑える効果が期待できます。実際、抗酸化成分が発がんを抑える働きが、様々な実験で証明されはじめました。また、動脈硬化を抑えることが解ってきました。 ですから、普段の食事を気にかけ、抗酸化成分・酵素を多く含む食品を摂取することは、発がん予防につながると思われます。 「抗活性酸素」を含む成分 ポリフェノール 近年、ポリフェノールという成分は抗酸化成分の代表的な存在として話題となっています。ただ、情報が偏りがちなので誤解が多いのも事実です。ポリフェノールは一種類だけではなく、解っているだけで270万種類もあります。 ポリフェノール=カテキン・フラボノイド・単純ポリフェノール ポリフェノールなどと聞くと難しく考えがちですが、一番なじみのある緑茶の「カテキン」にもポリフェノールは豊富に含まれています。それだけでなく、「単純ポリフェノール」は、にんじん・大根などの根菜類に含まれています。また、葉野菜類や果物にも、「フラボノイド」というポリフェノールが含まれています。葉野菜は色が濃いほど含有量が多く、果物は特に皮の部分に多く含まれています。 各食品含有量の差はありますが、実際に飲食してみると摂取量に差はありません。 ポリフェノール以外の抗酸化成分 ポリフェノール以外にも、カリロテノイド・ビタミンC・ビタミンEなどの抗酸化成分があります。 最近注目されているリコペンはトマトの赤い色素に大変多く含まれています。 適正な摂取方法 私たち人間は体に良いと言われると、過剰に摂り過ぎる傾向にあります。抗酸化成分は食事から摂ることが基本です。サプリメントを利用するのは、野菜がうまく摂れなかったときのみにした方が無難だと思われます。サプリメントを利用することは、決していけないことではありませんが、食品といっても薬に近いものです。わずかな量でも有効な成分を選んで取り出しているため、適量をつかめず過剰摂取しがちです。 過剰摂取は、思わぬ副作用をもたらす事もあります。欲を出さずに適量を守ることが大切だと思います。皆さんも、サプリメント摂取には十分注意をして下さい。 (文責: 管理栄養士 高山 益実)
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