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 栄養学習室
Vol.15 「健康日本21」 (21世紀における国民健康づくり運動) −その12

  「たばこ」について

 近年、たばこの喫煙については様々な制約が出来てきました。公共の施設や学校等では禁煙が義務付けられてきています。たばこは、たった一人喫煙しているだけでも、周囲の何人もの人がたばこの害を受けます。また、がんや循環器病など多くの疾患とも関連があります。特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は胎児に悪影響をもたらし、母子共に生命の危険にさらさせることもあります。たばこは、自分だけでなく他人の健康にも被害をもたらすのです。

守って欲しいと考える喫煙のマナー

  • 喫煙は第三者を巻き込みます。必ず喫煙所での喫煙をしましょう。
  • 喫煙所以外での喫煙は周囲に了解を得ましょう。
  • 公共の乗り物内や場所では、掲示がなくても禁煙しましょう。
喫煙の体への影響
  たばこの煙には、4000種類の化学物質が含まれています。そのうち、解っているだけでも、43種類もの発がん性物質があります。非喫煙者の受動喫煙は、副鼻腔がんや虚血性心疾患や脳溢血の発生の危険性を高めることが解りました。喫煙者においては、慢性気管支炎や慢性閉塞疾患の危険が増大し、肺機能検査により閉塞性障害の頻度が高いことが観察されています。

体への急性影響
受動喫煙による急性影響は、環境中たばこ煙の粘膜への直接刺激と肺から吸収された煙によるものがあります。
  • 眼症状  かゆみ、痛み、涙、瞬目
  • 鼻症状  くしゃみ、鼻閉、かゆみ、鼻汁
  • その他  頭痛、咳、喘鳴、呼吸抑制、指先の血管収縮、心拍増加、皮膚温低下 
これらの症状は、常習喫煙者より非喫煙者の方が、反応が強いことも確かめられています。たばこ特有のにおいも協同して、他人のたばこの煙に対する不快感、迷惑感の原因となります。

胎児・乳幼児・小児への影響
妊婦の喫煙は、流産、早産、死産、低体重児、先天異常、新生児死亡のリスクが高まることが明らかになっています。また、出生後も、家庭内、特に母親の喫煙で、肺炎、幼児の喘息様気管支炎、学童の咳・痰などの呼吸器症状などが増加します。

たばこの害から逃れるために
 たばこは、自分の意思にかかわらず他人に巻き込まれて害を受けます。喫煙者も非喫煙者も自分の免疫力を高めることを、意識した方が良いと思われます。ビタミンB群・ビタミンCなど特に意識的に多めに摂取することを、お勧めします。また、室内でしたら換気も必要です。
 重要なのは、喫煙者は非喫煙者にどれだけの迷惑やリスクを与えるかを意識するべきではないでしょうか。自分に与える影響よりも、他人に与える影響をもっと考えるべきだと思われます。

みなさんは、どう思われますか?

(文責: 管理栄養士 高山 益実)
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