|
|||
![]() |
|
| Vol.7 | 「健康日本21」 (21世紀における国民健康づくり運動) −その4− |
|---|---|
|
|
|
| 糖尿病の食事について -GI値の導入- 糖尿病食事療法のための食事交換表をご存知ですか?以前は説明も少なく 解りにくい小さな本でした。現在はカーラー写真付きで色々な説明も加わり、と ても使いやすい本になりました。しかし、実際に家庭で糖尿病のための食事を 作ろうとしたら大変なことだと思います。そして、継続して作るとしたら家族の協 力なしには出来ません。そこで、家庭でどうしても治療食を作れない人で血糖 のコントロールが必要な人に「GI値」の低い食品を摂ることを薦めます。少し前 に低インシュリンダイエットで注目されたのを記憶されている方も多いと思います。「GI値」の低い食品を選んで食事をすると食後の血糖値が上がりにくくなります。 「GI」というのは「グルセミック インデックス」の略で、それぞれの食品が血糖値を上昇させるスピードのことです。それを数値化したものが「GI値」です。値が低いほど血糖値が上がりにくく、インシュリンを抑えることが出来ます。デンプンを摂取したとき糖尿病の人は、正常の人の食後2時間の血糖が100mg/dlとすると200〜400mg/dlにもなってしまいます。ところが、豆類・魚・肉・乳製品やナッツ類は、食べ過ぎない限り、糖尿病の人でも血糖はほとんど上昇しません。血糖値を上げるのは主に炭水化物や砂糖などの糖質です。ですから、炭水化物でも「GI値」の低いものを選んで食べると、血糖値の上昇はかなり抑えられるようになります。 膵臓からインシュリンとグルカゴンというふたつのホルモンが分泌されます。インシュリンは食べたものの栄養を蓄積します(太るホルモン)。グルカゴンは蓄積された栄養を分解します(痩せるホルモン)。インシュリンの分泌が多いとグルカゴンの分泌が抑えられます。逆にインシュリンの分泌が少ないとグルカゴンの分泌が促され、グルカゴンが働きます。すると、蓄えられたエネルギーが分解されやすくなり、太りにくくなります。 低インシュリン食はカロリーコントロールに比べ、我慢するストレスがないため簡単に実行し、継続することが出来ます。ですから、糖尿病の予防や治療、子供の肥満に対するダイエットなどに効果的です。また、食事制限が継続して実行できない人にも効果的な食事療法だと思います。ただし、栄養バランスの良い食事が重要ですので交換表などを見ることによって基礎知識を身につけることが大事です。 最近、京都の病院で実際に「GI値」を使ったSJT食(新縄文糖尿食)という約2週間の入院治療を取り入れた病院があります。公立病院などではなかなか実用化することは難しいようですが、個人の病院でこうして新しい試みを率先して行って行く事によって食事療法も進化していくと思います。ここで治療した糖尿病の患者さんの血糖値は、かなりコントロールされてきているということです。 (文責: 管理栄養士 山 益実)
|
|
| 前へ | 次へ |
| Copyright(C) 2003-2007 Aoyam Dental Office All rights reserved. |