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Vol.10 「アジア歯科審美学会の報告」

7月17・18日に名古屋国際会議場で開催されたアジア歯科審美学会に、当院から院長と歯科医師、歯科衛生士の3名が参加してきました。内容をご報告します。(2004.9)

○アジア歯科審美学会参加報告

 学会長は愛知学院大学歯学部 歯科保存学第一講座の千田彰教授が務められました。(千田先生、教室の皆様、運営ご苦労様でした。)
 学会は暑い時期の名古屋での開催でしたが、国内外から多くの方が参加されました。

 私は専門の関係で、主にインプラントや歯周病の審美治療のセッションに参加しました。
 インプラント治療は、当初は義歯の代わりとしての機能を果たしましたが、現在では天然歯の代わりの役目を要求されています。そのために、咬む機能はもとより、審美性や発音、そして周囲の歯肉などの組織との調和が高度に要求されます。
  我々も日常臨床で歯科技工士さんや歯科衛生士さん、そして患者さんとの協力によって、上記用件を満たすために努力していますが、今回の学会でも各発表者もそれぞれの立場での知見を発表されていました。
  また、懇親会では久しぶりに直接お会いする先生方との会話や情報交換をすることができ、大変有意義でした。

 また、18日には歯科衛生士セッションが催され、「生涯に渡る口腔の審美、発音、機能保持のための歯科衛生士の役割」「QOLを高めるための歯科衛生士の役割」のテーマで活発な討論がされました。
  とかく「審美歯科」というと眼に見える、かぶせものや変色歯の漂白などの技術論になりがちですが、「歯の健康保持」や「QOL」などの深いテーマも見据えて、この「審美歯科」という学問が発展してくれることが本当に国民のために必要であると痛感いたしました。

 今後の学会の発展と、その知識や医療技術が円滑に患者さんへフィードバックされることを祈念します。

(文責:  院長 青山 行彦)

○アジア歯科審美学会報告

 アジア審美歯科学会に参加してきました。
 一言で「審美歯科」といわれますが、その内容は、歯を白くする(ホワイトニング)から個々の歯の長さや形を改善する歯冠修復処置、矯正を含めた歯並びの改善、失われた歯を補うブリッジやインプラントなど、多岐にわたります。

 最後に挙げたブリッジやインプラント処置において、歯の喪失により歯肉の下の骨形態が凹んでしまい、歯肉形態が不自然になってしまう事が、審美歯科的に大きな課題でした。その問題に対して、他の場所から歯肉・結合組織や骨を移植する歯周外科手術を行ってから、ブリッジやインプラントをすると、天然歯の時のような審美的な歯肉形態が再現できるという報告例が多数発表されていました。具体的な歯周外科手術の方法論が、ここ十数年議論されてきて、症例の分類に応じた歯周外科手術の方法が確立されつつある、というのが現在の段階です。

 これまで日常の診療で、こうした審美目的の歯周外科手術を行うという経験が無かったので、術後の美しい症例写真には驚かされました。今後は、ますます「審美歯科」には要求が高まっていくことが予想されるので、この学会で得た知識を踏まえて日々の診療へ繋げて行きたいと思いました。

(文責:  歯科医師 小出 貴子)

○審美学会に参加してきました

 審美歯科学会に参加してきました。
 審美歯科と聞くと、かぶせ物つめ物などを、より自然により美しくということしか、私自身の頭にはなかったのですが、この学会に参加して、また違う、歯科衛生士としてどう携わっていくべきかということについて、改めて考えることができました。

 『患者が歯科に対して望むことは何でしょうか?一生自分の歯で食事を楽しみ、会話を楽しみ、健康的な笑顔で人と接することができる。もしそれが可能ならば、誰もがその方法を知りたいと思うでしょう。』ある先生がこのようなことをおっしゃってました。まさにその通りだと思いました。

 虫歯や歯周病になったら治療をするといったように、すでに悪くなっている部分に対しての治療は、今後も必要な医療行為の一つですが、やはり減らせるのであれば減らすべきですし、減らすことは可能です。こういったところで活躍しなければならないのが歯科衛生士です。

 健康な部分に対して、より永くその状態をたもてるように、例えば健康指導をしたり、必要な知識を伝達したりしていくこと、これが今後の歯科衛生士の主流の業務になっていくべきです。

 医療というものは、患者に利益を供与するということです。治療することもその一つではありますが、やはり真の利益は、歯科においては一生自分の歯でということになりますし、これが審美にも繋がっていきます。その為に改革すべき点はたくさんあると思いますが、自分自身ができることは、より多くの新しい情報や知識を身に付け、歯科衛生士として、現場においてはそれを十分に生かしていくこと、まずはここからと考えます。私も日々努力していきたいです。

(文責:  歯科衛生士 佐藤 陽子)
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