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浜松アクトタワー青山歯科室(静岡県)、 愛知学院大学歯学部歯科保存学第三講座
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○ 青山行彦, 野口俊英 *
A study for difficult implant cases operated with oral surgeon of hospital
Hamamatsu ACT Tower AOYAMA Dental Office, Department
of Periodontology,
School of Dentistry, Aichi Gakuin University
○Yukihiko AOYAMA and Toshihide NOGUCHI
キーワード:インプラント、病診連携、周術期管理
1. はじめに:
私は、骨結合型のブローネマルクシステムインプラントを1991年より臨床で使用している。その適応には、開業歯科医としての専門性や医院マンパワーなどから、病院歯科口腔外科との連携を必要とする、いわゆる困難症例も少なくない。今回は、当院で病院歯科口腔外科との連携を必要とした症例について考察し、代表症例を供覧したい。
2.初診:
患者:57歳 女性 初診日:2002年3月18日
主訴:インプラント部の疼痛と腫脹による摂食困難
現病歴:初診より2週間ほど前に他院で上下顎に8本のインプラント埋入処置を実施。その直後から同部位の疼痛と腫脹が生じ、投薬と局所洗浄を受けるが病状の改善なく、知人の紹介で当院を受診した。
3. 診査・検査所見:
患者は、ここ数日の疼痛により摂食困難を訴え、顔面は腫脹によりやや非対称であった。埋入されたインプラントの周囲歯肉には発赤と腫脹が認められ、インプラントは1本がすでに自然脱落しかけていた。オルソパントモX線写真では、埋入されたインプラント周囲にX線透過像を認めた。また、インプラント周囲の顎骨には部分的にX線不透過像も認めた。
4. 診断:
インプラント周囲炎
5.治療計画:
インプラント周囲組織には炎症を認め、疼痛と腫脹による摂食困難に関連した全身状態の低下が憂慮されたため、同日にI市立病院歯科口腔外科を紹介した。
同病院では、点滴による補液と抗生剤投与により消炎を図った後、中央手術室にてインプラントの撤去と創部の掻爬を行った。
6.治療経過:
その後、患者は再度インプラント治療を希望したため、かかりつけ内科医に対診した。鉄欠乏製貧血と高血圧症について病状の改善が必要であり、インプラントの再手術を目的に管理を依頼した。内科医による病状改善後も当院実施の血圧モニターで変動が大きく、病院での麻酔科管理下手術を計画した。口腔外科での術前X線写真で、以前撤去手術した部位の治癒不全を指摘され、シンチグラフィによる顎骨骨髄炎の診断下に、腐骨除去術を全身麻酔下で実施した。除去手術後、創面は順調に治癒し、通法に従って、上下顎欠損部にインプラントを埋入した。その後、下顎はボーンアンカードブリッジ、上顎はボールアタッチメントを使用したオーバーデンシャーを作成し、現在経過観察中である。
7.考察・まとめ:
当院が病診連携を必要としたインプラント患者は13名(CT検査のみの連携は5名)、病院中央手術室での連携手術数は16件であった(2004年6月末時点)。手術の安全な実施や患者のQOLに配慮するためには、全身麻酔や静脈鎮静法などの無痛的な周術期管理が必要であった。このような経験から、インプラント治療においても後方支援病院をはじめとした、いわゆる地域医療連携の必要性が示唆された。
会員外協力者:藤本雄大(磐田市立総合病院 歯科口腔外科)
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